林業の経済価値と社会価値の
乖離を是正する
森林と林業を元気にする
Ome Forestory という組織
日本の思考様式を
“創造型”へと引き上げる!
経済の 「神の手」はもう限界
これ迄の資本主義は、企業が顧客ニーズを充足させ、そのためのリスクマネーを投資家が供給することにより成立してきました。
このような活動を継続すれば、アダム・スミスの唱えた「神の手」が好ましい社会へと導いてくれるものと信じたわけです。
しかし残念ながら、貧富の差は拡大し、地球環境が破壊に向かうなど、好ましい社会の実現どころか人間社会は窮地へと向かっています。
顧客ニーズ充足の累積が、社会・地球環境のニーズの実現へとは乖離してしまうという資本主義の構造上の弱点を露呈させることになりました。
GoalからスタートするSDGs
このなかで国連が打ち出したSDGsは、驚くべきアプローチと言えるでしょう。
これまでのアプローチは、人々に社会や地球の状況を理解してもらうことにより、新たな思考・行動様式へと自ら移行してもらうことを期待するものでした。
ところが、SDGsは国連がGoalを設定してしまい、私達に突き付けるという大胆なものです。にも関らず、人類社会は今その方向に進もうとしています。これは多くの人々の心のなかに潜在的に危機感が共有されていたのだと思います。
人々の意思が世界を創る
まさに人々の意思が「神の手」になる時代がやってきたのです。
人々の意思でGoalを描き、Goalからスタートする時代が訪れました。
森林はSDGsの宝庫であり、人類にとって共棲すべき仲間です。Ome Forestoryの活動を起点に、顧客ニーズと社会・地球環境ニーズの双方を相乗的に追求可能であることを、意志ある行動として多くの方々と協働で進めていきたいと考えています。
何故、日本は低迷してきたのか?
日本のモノづくりは初期段階でイノベーションを生むものの、ビジネスへと発展させる段階で他国の後塵を拝す、というパターンが繰り返してきました。
何故でしょうか?
日本人の”考え方”に総じて偏りがあるからです。
自然科学やモノづくりの領域では、自然現象を細かく観察し細かく分析することにより新たな発見や便利なモノづくりの発想を得ることが出来ます。
このような思考様式を”分析思考”と呼びます。
ところがモノづくりの世界では、自然の摂理に則さないモノは現実において存在できません。
一方で、自然の摂理は人間が応用は出来るものの、変化させたり、ましてや創ったりすることは不可能です。つまり自然環境に自らの思考の方を合わせなければならないのです。
つまり、”分析思考”には“周囲の環境に自分の思考を合わせる”という、いわば受け身の姿勢が求められることになります。
従って、分析思考は“環境自体を新たに創造する”ようなダイナミックな動きが起こし難い傾向をもっているのです。
また、この思考を用いて組織をつくると細分化された縦割りのピラミッド型の構造になります。この形態は、指示系統が強固で、マニュアルを用いたモノの大量生産・販売に適しています。一方、これが柔軟に変化したり、垣根を越えてデーターが結びつくDXの障害になっています。
成功体験から脱皮する
日本は高度成長期においてこの”分析思考”によって大きな成功を体験しました。そのために、当時の世代の多くがこの考え方に今に至っても離れられないでいるのです。
この考え方は「機械的世界観」と呼ぶ ”世界は機械のように動いている” という見方に依っています。
将来を考える時に、私達は当たり前のように将来を予測してきました。しかしこれも、予測した将来に自分たちの行動を合せようという、受け身の考え方です。
ところが今、将来予測が困難な時代を迎えています。私たちはどうしたらよいのでしょうか?
思考を創造型にスイッチする
一方、イノベーションをビジネスへと発展させる主人公は”人”です。
人は目的に向かって行動しようとします。”世界は人の目的・意思がつくっている”見方をアリストテレスを起源とした「目的的世界観」と言います。
このような考え方を”分析思考”に対して”創造型思考”と呼ぶことにします。
創造型思考では「将来とは自分たちの主体的な意思で創るもの」と定義することになります。
将来予測が困難な今日において、それならば自分たちの意思で創ってしまおう!という時代がやってきたわけです。
今、「パーパス経営」などとも言われていますね。
”分析思考”が、人の心の外部にある現象を動機の拠り所にしている(誘引)に対して、 ”創造型思考”は、心の内部から沸き起こる本気(内発的動機、動因)を動機とすることに大きな違いがあります。
創造には、責任は全て自らが負う、という覚悟が必要です。
他の人の主観を自分の主観と
同じように大事にする
しかし人間は独りよがりになりがちです。
そこで、自分の主観を大事にするだけではなく、他の人の主観も自分の主観と同じように大事にすることが出来なければ、住みやすい社会は成立しません。これが多様性(ダイバーシティ)が重視される由縁です。
そのような人々が、コラボレーション・ネットワークを形成して活動することにより、その異質性から旺盛な創造を産み出すことが出来るのです。
協働ネットワークで
社会貢献100%かつ
ビジネス100%を実現しよう!
話は戻りますが、顧客ニーズを企業の外部に存在するものと捉えるのではなく、多様なコラボレーション・ネットワークとして迎え入れることにより、顧客と共に創造して地球のニーズをも同時に追及できる社会が実現できると確信しています。
M.ポーターは2011年にCSV(Creative Social Value)を唱えましたが、まさに創造よってこそ、の間に存在した”矛盾”を解消できるのだと思います。
Ome Forestoryは日本の東京の青梅の森を起点として「目的的世界観」に基づき、創造型思考により多くの方々とコラボレーション・ネットワークを結び、ビジネスと社会貢献の双方を統合的に実現し、多くの人々の幸福を創っていきます。